3月3日はひな祭り
能楽の豆知識です。
あっという間に3月になり、だんだんと暖かい日が増えてきましたね
3月といえば「ひな祭り」。お雛様を飾って女の子の成長をお祝いする行事ですが、実は能楽も関係しているのを
御存じでしたでしょうか?ひな壇は全部で7段あり、上から3段目に楽器をもった少年5人が並んでいます。
この5人組が能楽の囃子方(はやしかた:楽器演奏担当)と地謡(じうたい:コーラス担当)なのです。
並び方は決まっていまして、(ひな壇を正面から見て右から) 謡・笛・小鼓・大鼓・太鼓の順になってます。
「音が出る場所が口から遠い順へ」と下記のように覚えておくと記憶しやすいかと思います
(右から左の順で)謡:口→笛:唇→小鼓:肩→大鼓:腰→太鼓:床
なんで能楽師が並んでいるのかというと、江戸の武家社会で能楽が流行し、お祝い事で能楽が行われていたからだと言われています。五人囃子(ごにんばやし)と呼ばれています。
※中には雅楽の五楽人や、七楽人のひな壇もあるそうです。
こうしてみると、市民の生活に能楽が深く関わっていたのがよく分かりますね。
なかなかひな壇の2段以上をご家庭で飾るのは難しく、飾る機会さえ少なくなってきているかと思います。
最近ではデパートや古民家、民俗博物館などで展示されてますので、見かけたらぜひじっくり見てみてください♪
以上、スタッフブログでした。
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